メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

オリンピック

2020年のオリンピック、なんとしても東京で開催してもらいたいという気持ちはなかったけれど、トルコの人たちに問われれば、「東京」と答えてきた。その方が、話も弾むからだ。彼らが議論をふっかけて来ているのに、「イスタンブール」と答えたのでは、そこで話が終わってしまう。
しかし、猪瀬都知事の呆れ果てた発言に、もう「東京」と主張する元気もなくなった。エルドアン首相は、「・・・都知事にオリンピックを辞退するよう命じてください」と冗談めかして、安部首相に伝えたそうだが、そんなこと言われるまでもなく、都知事は辞退を申し入れたほうが良いんじゃないかと思う。東京の名誉を回復するためにも・・・。
3月には、IOC委員が視察にイスタンブールを訪れ、日本のメディアもその詳細を報道していた。ニュース番組では、活気に溢れるイスタンブールの様子が映し出されていて、私もそのいくつかを“YouTube”で見ることが出来た。交通渋滞や、市民の支持率の高さに注目していたようだ。
私も未だ「東京」と主張して議論に応じていた頃は、この支持率の高さに反論を用意していた。8割以上の市民が、確かにオリンピックの開催を支持しているかもしれないが、その市民たちに、もう一つ、「じゃあ、オリンピックとサッカーのワールドカップなら、どちらが良い?」と訊いたら、どうなっていただろう。
おそらく、これまた8割以上の人たちが「サッカーのワールドカップ」と答えるのではないか・・・。
トルコでは、サッカーばかりに人気が集まっていて、あとはバスケとバレーボールぐらい。他のスポーツ種目には関心が低く、オリンピックが中継されていても、それほど盛り上がった試しがなかった。まあ、2020年には、イスタンブールで大いに盛り上がるんだろうけれど・・・。

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