(8月8日)
昨日(8月7日)、イスタンブールのイエニカプ広場で開催された「民主主義と犠牲者のための大集会」には、いったいどのくらいの市民が集まっていたのか?
300万を超えていたのではないかとも言われている。広場を埋め尽くした人々のエネルギーが、ノートブックの画面からも伝わってくるかのように感じられた。
エルドアン大統領と与野3党の党首、国会議長、軍参謀総長が舞台に上がって演説し、それぞれに民主主義と国民の団結を訴えていた。
しかし、最大野党CHPのクルチダルオウル党首が登場しても、あまり声援がなく盛り上がっていなかったのは、ちょっと残念である。
CHPの得票率は25%、もう一方の野党MHPは12%に過ぎないのに、MHPのバフチェリ党首の演説は所々で喝采を受けていた。アカル参謀総長への喝采はもっと多かった。
保守的なMHPと与党AKPの支持層は、非常に似通っているため、バフチェリ党首はAKPの支持者からも声援を得られたのだろう。MHPの支持者たちも少なからず会場に足を運んでいたはずだ。
左派CHPの支持者は殆ど会場に来ていなかったかもしれない。それにしても、声援の少なさは寂しい限りだった。
とはいえ、まずは与野3党の党首が同じ舞台に立って国民の団結を訴えた“歴史的な一歩”を称えても良いのではないかと思う。
トルコ語で「イエニカプ」は、「新しい門」という意味なので、これがトルコへ新たに開かれた門になればと願っている識者もいた。