メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

トルコの中央銀行総裁が辞任

エルカン中央銀行総裁が辞任したニュースにも驚いたが、それ以上に、エルカン氏が辞任の理由として掲げた「未だ1歳半に満たない我が子を守るため」という話にも驚かされた。

自身に対する誹謗中傷が激しくなり、これによって子供が傷つくのを防ぎたかったということらしいけれど、そんな幼い子供がいたなんて! 昨年の6月に就任した時は、まだ出産してから1年も経っていなかったということなのか・・・。

エルカン氏は、現在、44歳と伝えられているので、高齢出産と言ってもよいかもしれない。しかも、これが初産だったようだ。

そもそも、就任時には、以下のように「1982年生まれの41歳」と報道されていたのに、いつのまにか「1979年生まれの44歳」となっている。

www.cnnturk.com

就任時は相当に情報が錯綜していたようだ。既婚者であるとか、生まれて9か月の子供がいるなんて話も伝えられていなかったのではないかと思う。

今、検索してみたところ、夫君はバトゥル・ビチェル氏というファイナンスの専門家だそうである。

年齢は明らかにされていないが、妻のエルカン氏と同じく1997年~2001年までイスタンブールのボアズイチ大学(ボスポラス大学)に在学していたという。

その後、米国のプリンストン大学へ留学したのも、エルカン氏と同様である。

どうやら、夫妻は大学時代に知り合ったらしい。なかなかロマンを感じさせる話だけれど、夫妻がいつ結婚したのか、これも検索した記事には記されていなかった。

一方、エルカン氏の後を受けて、中央銀行総裁に就任した前副総裁のファーティ・カラハン氏は、1982年生まれの42歳で、やはりボアズイチ大学を卒業しているそうだ。

米国へ留学し、2012年~2022年までニューヨーク連邦準備銀行に勤務していたという。米国での活動が長いところも前任のエルカン氏と共通していて、その方向性も殆ど変わらないらしい。

エルカン氏を叩いて来た反米的な勢力は、引き続きカラハン氏を叩くような気がするけれど、大幅な利上げなど、非難の集中する仕事は、既にエルカン氏が終わらせているので、少しは楽になるのかもしれない。