先日、食料品スーパーで干柿を見かけて思わず手が伸びてしまった。
ついでにデーツ(ナツメヤシ)はないものかとドライフルーツのコーナーを探したら、チュニジア産のデーツと並んでトルコ産のイチジクもあったので、いずれも購入してきた。
トルコでは、デーツも柿も「フルマ(hurma)」と呼ばれ、特に柿を区別する時は「Japon hurması(日本のフルマ)」とか「Trabzon hurması(トラブゾンのフルマ)」とか言ったりしている。トラブゾン県で多く生産されているのかもしれない。
1991年、初めてトルコに滞在した頃、日本の柿は殆ど知られていなかったのではないかと思う。トルコの市場に出回り始めたのは、おそらく20年前ぐらいからだろう。
何故、フルマと呼ばれるようになったのか良く解らない。デーツと柿は植物学的に近いわけでもないという。形状や味覚の点でも余り似ているとは思えない。
いずれにせよ、フルマは本来のフルマ(デーツ)よりも、日本のフルマが遥かに美味しい。
デーツが生食されているのかどうか解らないが、柿は生で食べても美味い。これほど魅力的な果物はなかなかないと思う。