メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

パリの事件

11日、航路がパリ経由だったため、パリの様子を訊かれたりしたものの、空港の外へ出られたわけじゃないし、フランス語も全く解らないし、何も見聞しなかったに等しいと思う。そういえば、空港内のテレビでは、事件を報道するニュース番組が映されていたような気もする。

空港には黒人のスタッフが多かった。彼らの一部はムスリムだったかもしれないが、何か特別な雰囲気は感じられなかった。

それから、イスタンブールに戻って来て、既に6日が過ぎようとしているけれど、もちろん、我がイエニドアンの街の様子には何の変化も見られない。平穏そのもの・・・。

街の人に会っても、「日本はどうだった?」とか「お母さん元気か?」というように日本の話を訊かれるだけで、パリの事件はなかなか話題にならなかった。

昨日、行きつけのピデ屋さんで、肉とチーズ入りのミックス・ピデを食べていたら、トラブゾン県出身の店主から、初めてパリの事件について訊かれた。彼は私が日本に一時帰国していたのを知らなかったらしい。知っていれば、やはりこちらを話題にしたんじゃないかと思う。

事件に関する彼の見解は、「イスラエルの陰謀」だそうである。スウェーデンに続いて、ヨーロッパ各国がパレスチナを承認する動きを見せているため、危機感をつのらせたイスラエルが陰謀を仕掛けたのだと言う。

多分、彼が好んでいる保守的・イスラム的なメディアに、そういった説が明らかにされていたのだろう。

預言者に対する誹謗中傷”については、「どうでもいい。気にしていないよ」と軽く受け流していた。

この10年で、トルコのイスラム的な人たちは、大分余裕を持ち始めているから、実際、その多くは、もうそれほど気にしていないのかもしれない。

かつては、自分たちがトルコの政教分離主義からも抑圧を受けているように感じていたため、もっと過激に反応していたのではないかと思う。