一昨日、トルコの古い友人から電話があった。「コンクリートの中に埋まっている金属を透写できる機器が日本にあるはずだ」と言う。
また、何か金儲けのネタでも考えているようだ。
「昔、金属探知機で地中の秘宝を探した人たちがいたけれど、そういう話?」と訊いたら、「そうだよ、トラブゾンに古いルム(ギリシャ人)の建物があって・・・」と秘宝探しの話が始まった。
友人は56歳ぐらいだろう。歳とって暇になると、そういう一攫千金話を思いつくらしい。
しかし、金属探知機など、トルコでも性能の良い機器が見つかるのではないか? 何故、直ぐに日本を連想するのか良く解らない。友人やその上の世代の郷愁みたいなものかもしれない。若いトルコの人たちに、そんな連想は働かないような気がする。
今、私が警備員として働いている兵庫県下の施設には、トルコ製の特殊な電気製品もある。そういう機器を探した末、わざわざトルコの企業に発注したそうだ。
友人にこの話も伝えて、「時代は変わったんだよ。古い頭で考えても金儲けは難しいんじゃないの?」と言ったら、笑っていたけれど、多分、そう簡単に諦めないと思う。