メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ラマダンはレジャーではない・・・

昨日は、トルコ旅行中の母とスルタンアフメットのマルマラゲストハウスに泊まった。経営しているファイクさんの家族とは、1993年以来の付き合いである。
夜、家族と断食明けの食事を共にした後、スルタンアフメットの広場に出かけた。広場の一角には、ラマダンの期間中だけ営業する簡易店舗がずらりと並び、浅草の仲見世みたいになっていた。この“仲見世”や広場一帯は、夜10時を過ぎているのに、もの凄い人だかりで、母もその賑わいに驚いたようだ。
民芸品などを売る店が多かったが、甘いお菓子や飲料水を提供する店もあり、“MADO”のアイスクリームが飛ぶように売れていた。
広場の近くには仮設の舞台が設けられ、楽団が陽気な曲を騒々しく奏でている。盆と正月が一緒に来たような雰囲気だ。イスラム的と言われるAKPが政権に就いて以来、年々、ラマダンの賑わいは増してきたように思う。
しかし、イスラム守旧派のファジレット党は、「ラマダンはレジャーではない、礼拝である」と記されたポスターを方々の街角に張り出している。宗教の堕落を嘆いているのかもしれないが、伝統行事を楽しむ人々に、その思いは届くだろうか?
今日の昼12時ぐらいに、もう一度、広場を歩いてみると、簡易店舗の多くは既に営業を始めていて、私たちは“MADO”のアイスクリームをゆっくり味わうことができたけれど、1ヵ月前のデモ騒動の影響が今頃出て、外国人観光客が減っている所為か、“仲見世”は閑散としていた。

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