メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

川口市でトルコ人同士による刃傷沙汰

この2週間ほどの間、日本に在住しているクルドトルコ人の問題から「移民」や「難民」について何度か取りあげてきたが、それまでは特に関心を持って調べていたわけじゃない。

発端は、先のトルコにおける選挙の結果を数字で確認している際、何気なく「在外投票」のページもクリックして、クルド民族主義の政党HDPの得票率が最も高かったのは日本であることに驚いたからだ。

その様相を以下の「日本はクルド民族主義者の牙城なのか?」でお伝えしたところ、この駄文に関連したメッセージがいくつかSNSに投稿されているのを読んだ。そこで初めて埼玉県川口市クルドトルコ人居住地域における問題を知ったのである。

しかし、SNSで検索すると、「クルドトルコ人が集まっている川口市には美味しいケバブ屋がたくさんあって嬉しい」なんていう記事も出ている。

SNSには発信者の素性もはっきりしない数多の「情報」が寄せられているため、何を信じて良いのか解らなくなるが、川口市まで出かけて実態を確かめようにも、今の私の経済状態ではとても無理である。

こうして、様々な「情報」に呆然としていたら、大手メディアでも「クルドトルコ人産廃業者による不法投棄」の問題が報じられた。

これで、さすがに「ただごとではないな」と感じたが、今度は「川口市トルコ人同士のトラブルで刃傷沙汰」というニュースがもたらされた。いよいよ尋常とは言えない事態である

今日は、トルコでこういった状況が報道されているのかどうか気になって、色々検索をかけてみたが、今のところニュースにはなっていないようだ。

しかし、8年前の在東京トルコ大使館前の乱闘事件は、トルコの報道番組も取りあげていた。クルド人難民申請者を多く受け入れている日本政府の姿勢に疑念を呈する声も聞かれた。

ようやく難民申請に関わる入管法は改正されたというけれど、このままでは外交問題にも至りかねないのではないかと心配になる。