今年発足した「欧州政治共同体」の初サミットがプラハで開催された。
トルコのエルドアン大統領とアルメニアのパシニャン首相は、サミットの期間中に会談する予定で、いよいよトルコとアルメニアの関係も正常化するのではないかと期待が高まっている。
以下のYouTubeの動画では、会場で顔を合わせた両氏が親密な様子で挨拶を交わした後、アゼルバイジャンのアリエフ大統領やハンガリーのオルバン首相も交えて和やかに話し合っている場面を見ることができる。アルメニアとアゼルバイジャンの間に激しい紛争があったなんて嘘みたいである。
エルドアン大統領は、シリアのアサド大統領とも会う用意があると明らかにしている。紛争が絶えなかったコーカサスから中東にかけての地域に恒久的な平和が訪れる日はそう遠くないかもしれない。
共同体の提案者であるフランスのマクロン大統領は、おそらく会場を回って参加者らに挨拶していたのだろう。
エルドアン大統領らが集まっている所にも近づいて、握手を交わしていたが、その際、エルドアン大統領が「マクロン、君もチュルク諸国機構(トルコ系諸国の協力機構)に受け入れよう」と冗談を言ったのがトルコでは大きな話題になっているようだ。
英語が話せないエルドアン大統領の傍を片時も離れない青いスカーフを被った女性は専属の通訳であるけれど、マクロン大統領はこの女性にも手を差し伸べて握手を交わしている。なかなか気配りのある人なのかもしれない。
ところで、専属通訳の女性だが、彼女は以下の駄文に記したメルヴェ・カヴァックチュ氏の娘である。
カヴァックチュ氏は、米国の多様性を説明しながら、「911」の直後に、滞在していた保守的なテキサス州で、市民たちが「何かあってはいけない」と自分の娘に付き添ってくれたと述べていたけれど、その娘さんが現在の専属通訳の女性なのだろうか?