(3月8日)
今日(3月8日)は、「国際女性デー」らしい。昨日、AKPのイズミル女性支部が主催した「国際女性デー」の会合では、ユルドゥルム首相のスピーチもあり、その模様がニュース番組で報じられていた。
スピーチの中で、ユルドゥルム首相は、AKPの女性議員らを紹介しながら、姓名を間違えて読み上げてしまい、「最近は、女性の姓が増えたので・・・」と弁明している。
いつ頃からそうなったのか解らないが、トルコでは、結婚した女性が、夫の姓と共に旧姓を併用することも認められているようだ。
例えば、その「国際女性デー」の会合にも出席していた家族社会政策担当相のファトマ・ベテュル・サヤン・カヤ氏(女性)は、ファトマとベテュルの2つの名前を持っているうえ、自分の姓であるサヤンと、夫の姓であるカヤの双方を使っているので、なんだかとても長い姓名になってしまっている。
日本で議論されている選択的夫婦別姓に、こういう選択も加えたらどうだろう? 稲田椿原朋美さんとか、なかなか格好良いかもしれない。
ユルドゥルム首相のスピーチでは、オスマン帝国時代の1828年に、イズミルで起こった女性の抵抗運動も紹介されていた。
オスマン帝国政府が、パンの値上げを実施したため、まずは男たちが街頭に繰り出して抗議したものの、政府は何の反応も見せなかった。
ところが、その後で女性たちが3日に亘って抵抗運動を繰り広げると、怖れをなした帝国政府は、パンの値上げを撤回してしまったそうである。
強大なオスマン帝国をも怖れさせるなんて、トルコの女性たちは、当時から恐ろしかったらしい。