メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

EU/下着のブランド「ペンティ」

EU議会による「トルコ加盟交渉一時停止」の決議は、もちろんトルコでも大きな話題になっているけれど、この数年来、トルコがEUに加盟できると本気で思っているトルコ人は、殆どいないような状態であるため、『ああ、またか』といった白けムードの方が目立っているかもしれない。

中には、「今年、国政選挙を控えているEU各国が、一時的に『トルコ』を政争の論点から外そうとした」と分析する識者もいる。極右政党による「トルコのEU加盟阻止の主張」を妨げる狙いがあるというのだ。

また、このところ、EUに対して過激な発言を続けているエルドアン大統領も、加盟交渉から降りるつもりはないと明らかにしていたので、これ以上険悪な事態には至らないと思う。

トルコは、オスマン帝国の時代から、常に西向きの姿勢をとってきたと言われている。今後も、これに変化が起きるとは考えられないような気がする。

一昨日出かけたシシリーのショッピングモール“ジェヴァヒル”では、例年と同様、早くも巨大なクリスマスツリーの飾りつけが施されていた。店頭に小さなクリスマスツリーを飾っている店も多い。

さて、下の写真に見える「ペンティ」という店だが、ここはストッキングや女性用下着の国内トップブランドとして有名らしい。

「ペンティ」にどういう意味があるのか解らないが、トルコでは、女性の下着を“キュロット”と呼んでいるので、おそらく「パンティ」とは何の関係もない。しかし、チェーン展開している各店の派手なデコレーションを見ると、この助平親爺は、つい何となく「パンティ」を連想してしまう。

「ペンティ」は創業65年になる老舗で、現在の当主は二代目のサミ・カリヨ氏。姓名からも明らかなようにユダヤ系のトルコ人である。

以下の“YouTube”には、「ペンティ」ブランドとサミ・カリヨ氏の経歴を紹介する番組がアップされているけれど、これによると、カリヨ氏は医学部を出たドクターであり、現在、トルコのブランド協会の会長も務めている。

トルコのブランドが西欧へ進出するためには、まずバルカン半島を始め、近隣諸国で成功しなければならないと力説するカリヨ氏は、イラン市場に大きな関心を抱いているようだ。

今日のイランは、1985年頃のトルコに良く似ているらしい。確かに、ああいう派手な下着は、イランや中東で流行るかもしれない。日本では、ちょっと難しい気もするが・・・。

 


NTV | FORD Arka Koltuk | Sami Kariyo

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Penti
https://www.penti.com/