昨晩、１１時半頃に寝て、朝は６時前に起きた。寝ていたから解らないけれど、イエニドアンは静かな夜だったと思う。
コーヒーを飲みながら、のんびりノートブックの画面を見ていて驚いた。昨晩、軍の一部がクーデターを企てたらしい。ネットのニュース専門放送局に繋いだところ、スタジオから多少緊張した声が事件を伝え、イスタンブールのアタテュルク空港で、市民に呼び掛けるエルドアン大統領の姿が映し出された。
それから１時間半ほど経過した今、スタジオの声のトーンは既に平常を取り戻しているかのように聴こえる。どうやらクーデターの企ては挫かれたようだ。イスタンブールのボスポラス海峡大橋を占拠していたクーデター兵士らが投降した模様も伝えられた。
私がぐっすり寝ていた間に、なんと劇的な展開があったのだろう。スタジオから状況を分析している女性ジャーナリストのファディメ・オズカン氏は、私が昨晩１１時前まで観ていた生放送番組にも出演していた。おそらく、一睡もせず、スタジオから離れることもなかったに違いない。
多くの市民も街頭に繰り出し、一晩中、クーデターへの抗議活動を続けていたという。私は、まるで夢を見ているのではないかと思ってしまう。まさしく“黄粱一炊の夢”である。
しかし、フルスィ・アカル参謀総長が死亡したのではないかという情報もある。暫くは、ニュースから目を離せそうない。
