いよいよ年の瀬が迫ったので、散髪も先週済ませて来た。これで新年をさっぱりした頭で迎えることができる。
散髪は元町駅の地下にある「阪神理容」。ここは安いばかりじゃなく、昔ながらの床屋さんの雰囲気がして、なかなか味わい深い。
理容師さんも客の大半もお年寄りで、隣席の常連が理容師さんと交わす会話に耳を傾けると、これにもしみじみとした風情が感じられる。
日本に帰って来てからというもの、理髪店で会話したこともなければ、会話を聞いたことも殆どなかった。いつも黙って静かに頭を刈られて帰るだけだった。だから「阪神理容」の雰囲気には何とも嬉しくなる。
トルコに住んでいた頃は、会話の無い理髪店など有り得なかったと思う。理髪店に限らず、何処にでも会話が溢れていた。
イエニドアンの理髪店では、私たちの会話を聞いていた隣席の客に笑われてしまったこともある。本当に楽しいことの多い毎日だった。
それでは、皆さま良いお年を！
