帰国途中の２２日、モスクワのシェレメーチエヴォ空港で、2人連れのトルコ人と出会った。ユスフさんとフルシットさん。彼らは、日本からトルコへ帰国する途中だそうである。
両人ともガズィアンテプ県の出身、エスニック的にはクルド人であり、この１７～１８年の間に何度も日本へ渡航して、解体業等に携わって来たという。その割には、日本語が余り解っていないようだった。
ユスフさんの子息は、日本で結婚して、トルコへ戻って来るつもりはないらしい。嫁さんは、日本人とフィリピン人のハーフと言うから、なかなか国際的である。
フルシットさんは、２００９年に上映された「バックドロップ・クルディスタン」というドキュメンタリー映画に登場したカザンキラン（カザンクラン）さんとも懇意にしていたそうだ。
しかし、クルドの民族問題にそれほど関心があるようには見えなかった。おそらく、日本で生活の糧を得ることが、なによりも重要な課題なのだろう。
「ガズィアンテプ県の人が、難民申請するのは、どう考えても変だよね」と言ったら、同意するかのように「ハハハ」と笑っていた。
