メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

イリアスの韓国語訳

6月1日は、タクシム広場近くの韓国料理店“タクシム”で、韓国製(?)催涙ガスの匂いを嗅ぎながら、中国式の“マンドゥ(餃子)”を御馳走になったが、その前に、タクシムにあるもう一つの韓国料理店“カヤ”にも寄ってきた。
“タクシム”は、93年頃にイズミルで知り合った崔(チェ)さんの奥さんが経営している。“カヤ”は、91年にやはりイズミルで知り合ったキム・サンジンさんとイ・ヨンヒさん御夫婦の経営。
いずれも、長年に亘って親しく付き合い、大変世話になって来た韓国人の友人。この友人たちが、目と鼻の先で、同じく韓国料理店を経営しているのは、私にとって、なかなか悩ましい問題である。
もちろん韓国人同士で、彼らも顔見知りの間柄だけれど、それほど親しいわけでもない。
いつだったか、店内に大画面テレビのある“タクシム”で、サッカー観戦の集まりがあった時、イ・ヨンヒさんは、何のてらいもなく“タクシム”を訪れ、崔さんの奥さんを驚かせている。奥さんは、「あの人、うちのことライバルだとは思っていないのかしら? 変わった人ねえ」と呆れた様子で話していた。
お嬢さん育ちらしいイ・ヨンヒさんは、余りそんなことに頓着はないようだ。私にも「崔さんたち元気かしら?」とよく訊く。
6月1日、イ・ヨンヒさんの“カヤ”に寄ったのは、7月6日~7日にボズジャ島で開催される恒例の「ホメロスを読む会」について、二三確認する為だった。
4月に韓国へ行った際、イリアスの韓国語訳を購入してきたので、これをイ・ヨンヒさんに「ホメロスを読む会」で朗読してもらうのである。
昨年の「読む会」には、詩人の高橋睦郎さんと作家の澁澤幸子さんがいらっしゃって、とても盛り上がった。主催者のハールク・シャーヒンさん始め、皆さん大変喜んでいた。詳しくは、以下の澁澤幸子さんのブログを御覧になって頂きたい。 

本当は、これを6月1日に書くつもりだったけれど、あの大騒ぎが勃発して、延び延びになってしまった。しかし、トロイアの壮大な物語に比べたら、なんと後味の悪い騒動だったことか・・・。

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