メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

現AKP政権の閣僚

トルコの首相府のウェブサイトには、現閣僚のリストが掲載されている。いったい官僚出身の閣僚は何人ぐらいいるのかと思って、ちょっと目を通してみた。(2016年1月現在)
ヴォルカン・ボズクルEU担当相/外務官僚-アンカラ大学法学部 
エフカン・アラ内務相/内務官僚-イスタンブール大学政治学
ジェヴデット・ユルマズ開発相/国家計画庁官僚-中東工科大学行政学
ナジ・アーバル財務相/財務官僚-イスタンブール大学政治学部。
ざっと見た限り、以上の4名じゃないかと思う。あとは、リュトゥフィ・エルヴァン副首相が、イスタンブール工科大学の鉱物学部卒で、テクノクラートとして国家計画庁にいたことがあるそうだ。
上記の官僚出身者に限れば、アンカラ大学卒はボズクルEU担当相だけだが、以下の4閣僚もアンカラ大学卒である。
メフメット・シムシェク副首相/政治学
メヴリュト・チャヴシュオウル外相/政治学
ムスタファ・エリタシュ経済相/政治学
ビュレント・テュフェンクチ関税商務相/法学部
他の方々も、ダヴトオウル首相のボスポラス大学を始めとして、その多くが一流大学の卒業であり、欧米の大学で修士などを取っていたりしている。
現AKP政権で、学歴がそれほどパッとしていない代表格は、エルドアン大統領かもしれない。(マルマラ大学経済商業学部)
もちろん、あまり拘るのも良くないけれど、輝かしい学歴の持ち主は、やはり何となく頼りになると思う。私らが子供の頃は、日本の大臣にも東大卒がやたらに多く、それで結構安心していた。
それから、日本でも官僚を志すような人たちは、やはり真面目で公共心が高そうな気がする。一般の公務員も、警察官や消防士、自衛官等には、公共心の高い人が多いだろう。
私も小学校ぐらいまでは、「将来、社会や人の役に立ちたい」と夢を語っていたかもしれないが、高校へ上がった頃になると、そんな殊勝さは、もう殆ど残っていなかった。
というわけで、官僚はもとより無理だが、公務員や製造業といった社会に役立つ仕事を志した覚えもない。「他人のために生きるわけじゃない」と嘯いていた。
しかし、「俺は自分のために生きる」といったエゴも大して強くなかったらしい。そのため、文芸やら思想やら、そういうのも無理だった。挙句の果てにこの有様である。
だから、官僚や政治家を殊更批判してみる気にもなれない。おそらく、私と違って公共心は高い人たちが多いのだろう。そのうえ、高学歴で優秀ならば、何も言うことはないかもしれない。

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