今日の昼飯は「尾道ラーメン」だった。自宅から自転車で10分ぐらいの所にある「宝竜」という店で食べた。
この店も配送のトラックで前を通る度に、「尾道ラーメンなんてあるのか?」と気になっていた。ネットで調べて見たら、「尾道ラーメン」も有名なら、「宝竜」も尾道ラーメンの名店として知られているらしい。
それで出かけて見たけれど、ラーメンは昔懐かしい東京の醤油ラーメンみたいでなかなか美味しかった。博多の豚骨ラーメンのようにくどくない所が良い。なんだか尾道に行きたくなってしまった。
もっとも、尾道に行きたいのは今日に始まったことじゃない。イスタンブールに居た頃、ネットで小津安二郎の「東京物語」を繰り返し観て以来だろう。
「東京物語」には、息子らを訪ねて尾道から夜行列車で東京へ出て来た老夫婦が、「東京は遠い所だと思っていたが、昨日尾道を発って、今日こうして皆に会えるのだから」と述懐する場面がある。
私が今住んでいる高砂から尾道へ行こうとすれば、姫路で新幹線に乗って1時間ちょいで着いてしまう。尾道はとても近い所だ。
しかし、今の経済状況ではとても無理。お金がないから行けないのである。余裕があれば、この盆休み中に行って来たと思う。
「移動の自由」がないのは本当に悲しい・・・。