メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

サイゼリヤ

一昨日(24日)、神奈川県二俣川の試験場で、免許の再交付を済ませて出て来たのが昼の1時過ぎだった。朝、駅から歩いて来て、サイゼリヤがあるのは確認していたので、『昼飯はサイゼリヤにしよう』と再交付の順番を待ちながらボンヤリ考えていた。
“安くて美味い!”というサイゼリヤの評判は聞いていたものの、私は未だサイゼリヤで食べたことがなかった。この10年で、日本に滞在した期間は僅かなものだから、そういう機会もなかったのである。
店に入ったのは、1時15分ぐらいだったが、店内は混みあっていて3分ほど待たされた。私の前には女子高生が2人並んでいたけれど、家族連れから高校生、現場の職人さんたちと客層も様々らしい。
私は、スパゲッティのペペロンチーノと鶏肉の何とかグリルを注文した。かなり混んでいたのに、割と早い時間に料理が出てきて、まずは驚かされた。スパゲッティは、注文が入ると同時に茹で始めるようなシステムが取られているのだろうか? あるいは、前以て茹で置きしてあるのだろうか? それにしては、まあまあアルデンテなスパゲッティだった。
トルコでは、柔らかい麺を好む人たちが多い所為か、かなり本格的なイタリア料理店でもないと、フニャフニャのスパゲッティにがっかりさせられることが少なくない。本格的なイタリア料理店なら値段はもちろんそれなりに高い。サイゼリヤのペペロンチーノみたいに299円というのは絶対に無理である。食後のコーヒーがその値段じゃないかと思う。
鶏肉の何とかグリルも599円でなかなか美味しかった。日本のファミレスは大したものだ。競争が厳しい為に良く研究されているような気がする。
2006年に、東京でトルコの物産フェアがあり、最終日にトルコから来た社長さんたちを新宿に御案内したところ、ショッピングに時間が掛かって夜遅くなってしまい、夕飯を食べようにも、辺りのレストラン等は殆ど閉店していた。
すると、もう何度も東京を訪れている某社長さんが、宿泊している赤坂のホテルの近くに朝まで営業しているレストランがあるから、そこへ行こうと言い出した。
私は『どんなレストランが朝まで営業しているんだろう?』と半信半疑のまま付いて行ったら、それはファミレスの“ロイヤルホスト”だった。
行く前、某社長さんは他のメンバーに、「とても美味しくて信じられないほど安い」と説明していたけれど、食べ終わってから感想を訊くと、皆口々に「こんな安いレストラン、イスタンブールにはないよ」と答えていた。
当時は、1リラが100円ぐらいのレートだったから、実際、あの値段で満足の行く雰囲気と料理を提供できるレストランは、イスタンブールになかったかもしれない。