メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

水牛のモモ!

先日、大阪市内のネパール料理屋で「水牛のモモ」を食べて来た。「モモ」は小籠包のような料理で、福岡のネパール料理屋では具材に鶏肉か羊肉を使っていたのではないかと思う。ヒンズー教で「牛」は神に数えられているため、牛が肉になってしまうことは有り得ないのである。
しかし、「水牛」は牛と見做されていないので、水牛の肉を食材にするのは一向にかまわないそうだ。ネパール人の友人らによれば、この「水牛の肉」で作ったモモがとても美味しいという。
「水牛なら食べても良い。しかも美味しい」。これは何だか調子の良い話じゃないかと思った。「水牛」と「牛」の違いなど考えても見なかったからである。ところが、ウイキペディアで調べてみたら、これがどうやらそうでもないらしい。
水牛と牛は交配させても雑種が生まれない、全く別種の動物であるという。馬とロバ、ライオンとトラでも、繁殖能力を持たない一代限りの雑種なら生まれるのだから、水牛と牛は、それほど近縁の種でもないのだろう。
トルコでも、水牛は牛と別扱いだったような気がするけれど、昔から牧畜を営んで来た人たちは、水牛と牛に雑種が生まれないことを経験上知っていたのかもしれない。
さて、その「水牛のモモ」だが、美味しいとは思ったものの、やはり豚には及ばないのではないか。希少な食材だから、それなりに値段も高かった。そもそも、福岡のネパール料理屋のように、ネパール人の経営による在留ネパール人を対象にした店ではなく、他のメニューもちょっと高めの設定だった。

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