メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

トルコと日本の猥褻規制

92年頃だったか、イスタンブールで、普通の時間帯にテレビ放映された「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」というジョン・ローン主演の米映画を観ていたら、ヘア・ヌードの場面が出て来たので驚きました。

トルコへ来る前、日本でもこの映画を観ていますが、あの頃は、未だヘアが解禁になっていなかったから、当然、その場面はカットされていたのです。

トルコでは、最近、こういった映像の取り締まりが厳しくなってきたように言われるものの、それは、かつて無理に解放し過ぎてしまった所為かもしれません。

現在も、普通の新聞に、やたらと水着や裸の写真が掲載されているけれど、あれも少しやり過ぎではないかと思います。

30年前、私たちの高校の寮では、ちょっと水着や裸の写真が出ているからと言って、“平凡パンチ”のような雑誌でも、舎監の先生に見つかれば、たちどころに没収されてしまいました。

しかし、大学を出たばかりの若いY先生は、寮室内でそういった雑誌の束を発見すると、しばらくそこで立ち読みしてから、おもむろに数冊だけ取り上げ、「これは没収だ」と言いながら持って行くのです。

一度、隣接する教員住宅にY先生を訪ね、今度はこっちが点検してやろうと、部屋の押入れを開けてみたら、生徒から没収したと思われるエロ雑誌が山のように積まれていました。