メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

韓半島の統一

先ほど、インターネットから韓国のKBSニュースを観ていたところ、就任一周年の記者会見で朴大統領が、「統一は“テバク(大舶)”だ」と語っていた。“テバク(大舶)”の意味が良く解らなかったけれど、どうやら統一への固い意志を強調した言葉であるらしい。
私は、朴大統領の“反日”が、ひょっとすると統一への“理論武装”じゃないかと想像を膨らましたりしていたので、『うーむ、いよいよか』なんて唸ってしまった。もちろん、どのくらい現実味のある話なのか、今の段階でははっきりしていない。
でも、統一は韓国・朝鮮にとって、民族の悲願だろうし、必ずやり遂げなければならない事業じゃないかとは思う。
一昨日は、イスタンブール在住の韓国人宅に招かれて、夕食を御馳走になった。証券会社の社員として、日本に赴任していたこともあるという方なので、97年のIMF救済時の状況などもちょっと訊いてみた。「日本企業が韓国への投資金を引き上げ始めてから、一大事になったと気がついた。日本の企業は情報が早かったようだ」と回想していた。
良く解らないが、当時、韓国の人たちには、『日本に見放された』という無念さもあったのではないだろうか。私の感覚だと、韓国の反日が最も薄れた時期は、IMFの直前、90年代の中頃だったような気がする。
あの頃は、スポーツで日本と中国が試合すると、韓国の人たちの多くも日本を応援してくれるという信じられない事態が起こっていた。あのまま進んで行けば、日韓の結びつきは、かなり強くなっていたかもしれない。その夢がIMFで一気に萎んでしまう。『アメリカに仕掛けられた』という陰謀説にも一理あると頷けるほど残念な成り行きだった。
私は時々、韓国の人たちの日本を恨む気持ちは、かえって戦後になってから蓄積されたのではないかと思ったりする。統治時代、日本は朝鮮に投資して、開発が進み、経済も発展した。ところが、太平洋戦争が始まると、朝鮮の人たちも戦場へ駆り出され、一緒にアメリカと戦ったのに、戦争が終わって気がついたら、日本だけアメリカ陣営の一角を占めて着々と経済発展を遂げ、平和を謳歌していた。それに引き換え、韓国は朝鮮戦争で悲惨な戦場となり、その後もベトナム戦争への参戦を余儀なくされてしまう。傍から観ても『それはないだろう・・・』と思えるコントラストに違いない。
我々日本人の中には、「統治時代に日本が韓国のインフラを整備してあげた」などと言う人もいる。しかし、あれは日本が使うつもりで整備したのに、戦争に負けて手放さなければならなくなっただけである。“敗戦”を強調しているようでみっともないから、余り偉そうに言わないほうが良いだろう。
日本は冷戦のお陰で大いに繁栄し、敗戦の咎めもある程度猶予された。それが冷戦の終結で、また一斉に蒸し返されているようにも思えるが・・・。
竹島の問題にしたって、『韓国は既に実行支配しているのだから黙っていれば良いのに、何故、騒ぎ立てるのか?』なんてつまらないことを考えてしまったけれど、黙っていれば良かったのは日本のほうであるかもしれない。
何の強制力も持っていない国際司法裁判所が当てになるのだろうか? 取り返すつもりだったら武力に訴えるよりないような気がする。これは大変だ。
日本はトルコと比べ物にならないくらい、近隣諸国との間で難しい立場に置かれているのではないかと思う。