もちろん、私は小池知事についてテレビの画面を通して得た印象しか持ち合わせていない。それも、長い間日本を離れていたので、30年以上前のテレビキャスター時代の印象が強く残っている。
その印象は、まず優れた容貌、そして受け答えの巧みさから感じられる頭の回転の速さ、といったところである。その後の経歴をみれば、体力や根性も申し分なさそうだ。
政界を渡り歩く際に用いた手段が余りにも汚かったと非難されているけれど、世襲もなく確固たる地盤を持たない政治家としては、致し方なかったような気もする。人柄などは暫く付き合ってみないことには解らないだろう。
それで、都知事選は特に関心もなかったが、当選のニュースは「良かった」と思いながら観ていた。相変わらず話が巧みであるし、押し出しもなかなか見事であるように感じられた。
しかし、都知事としての活動には、いささか失望した。魚河岸移転問題のごたごたもそうだが、今回のコロナ騒ぎでは、マスコミと一緒になって危機を煽っているように思えてうんざりした。
『やはり、マスコミ出身だから、マスコミの受けばかり狙うのか・・・』と考えたりもした。
学歴詐称疑惑に関しては、多くの識者が指摘しているように、「エジプトの関係者に借りを作ってしまったのではないか」という点が最も重要な問題ではないかと思う。
そのために、あのおぞましいエジプトの政権に便宜を図るようなことがあれば(あったら?)、いったいどうなってしまうのか?
それから、以下の駄文で言及した小池知事と例のギュレン教団との疑惑。これも、当時は『まあ教団から献金ぐらいは受けているだろう』程度に思っていたけれど、教団とエジプトの関係を考えると、そこにはもっと深い闇があるかもしれない・・・。