ニュースに「中国の春節、韓国のソルラル、日本へ押し寄せる観光客」なんていう見出しが躍っている。日本の観光業者は、旧正月の長期休暇に日本を訪れる中国や韓国の観光客を誘致しようとやっきになっているらしい。
しかし、「春節」はともかく、「ソルラル」という韓国語も日本で通じるようになったのだろうか。おそらく、観光業に携わっている方たちにとっては、既に当たり前な知識なのかもしれない。
時代は変わったものだと思う。
SNSに、年配の方が「地方の温泉旅館に外国人の従業員が多いのは残念」と書き込んでいたけれど、インバウンドの観光客を誘致するためには、英語の話せる従業員が必要になる。地方の温泉地へ英語力のある日本人はなかなか来てくれないから、どうしてもネパールやスリランカの若者たちに頼らざるを得ない。
まあ、温泉情緒に浸ろうと思ったのに、和服の外国人女性から接待されてがっかりした方の気持ちも解るが・・・。
日本の経済がもっと落ち込めば、英語力のある日本の若者が、地方の温泉旅館へ就職するようになるかもしれないが、外国人の従業員を残念に思った方は、果たしてこれに喜ぶだろうか?
トルコは、観光がまだまだ重要な産業になっていたのか、優秀な若者たちが地方の観光地で働いていたりした。
外国人相手の観光ガイドもステータスの高い仕事であり、その多くが一流大学の出身者だった。私はそんな観光ガイドの友人に、「日本で東大出て観光ガイドやっていたら悲劇だよ」なんて嫌味を言っていたけれど、今や日本にも同様の仕事をしている東大卒が結構いそうな気もする。
春節にトルコを訪れる中国の人たちも少なくないだろう。中国語に堪能なウイグル系トルコ人も大活躍しているに違いない。
もちろん、トルコでは春節より何より、イースターの長期休暇が毎年話題になっていた。西欧の観光客がどっと押し寄せて、まさしく稼ぎ時となるからだ。
当時、私は「外国の長期休暇がそんなに気になるのか?」なんて思っていたのに、現在の日本は「春節」に大騒ぎである。
将来、トルコの経済が躍進して、トルコ人観光客も日本へ押し寄せるようになったら、「トルコの犠牲祭・ラマザン祭の長期休暇」が大きな話題になったりして・・・。