メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ロシアのウクライナ侵攻

今日は、梅を見に岡本辺りまで出かけても良かったが、ロシアのウクライナ侵攻のニュースも気になったので止めにした。トルコの報道を少し見ておこうと思ったからだ。

とはいえ、今の時点で、これから先が見通せるような状況ではないらしい。

「ロシアは一線を越えないだろう」と予測していた識者が、自説の間違いを認め、これまでの前提を全て白紙に戻して考え直さなければならないと語っていた。従来の通説では対応不能な展開が待ち受けているということなのかもしれない。

トルコの報道番組で、外交問題等を論じる識者の中には、以前から退役軍人が多かったけれど、このウクライナ侵攻問題でも、やはり元軍人たちの活躍が目立っている。

番組の司会者は、彼らに「Paşam!(パシャム!:将軍!)」と呼びかけ、出演者同士の間にも「Paşam!(パシャム!)」、あるいは「Komutanım!(コムタヌム!:司令官殿!)」といった敬称が飛び交い、さながら作戦本部にいるかのようである。

しかし、パシャたちの解説は、専門家だけあって論理的でありながら、とても解りやすい。なんといっても、トルコでは、軍人たちこそが最高のエリート集団なのである。

トルコでも、「キエフでは一般市民も武器を手に徹底抗戦の構え」などと報じられているが、パシャによると、「市民どころか、ウクライナ軍も全く抗戦していない」らしい。さもなければ、僅か1日でロシア軍がキエフに到達できるわけがないという。ロシア軍のヘリコプターが低空を飛んで攻撃を仕掛けているのも、それを示しているそうだ。

確かに、報道の映像に出て来る「武器を手にした市民」もそれほどの人数ではない。あのぐらいなら、「やらせ」でも作れる場面であるかもしれない。映像の魔力に囚われてはならないと思った。

それにしても、NATOと米国が全く動く様子も見せていないのは、なんということだろう。あれだけウクライナを煽って置いて、いざとなったら見捨ててしまうのか?

やっぱり今日は、岡本まで梅を見に行ったほうが良かったような気もする。曽根神社の梅もなかなかだったけれど・・・。

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