メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

日本の郵便局とトルコの郵便局

昨日、日曜日も営業している「ゆうゆう窓口」から郵便物を送るつもりで姫路の郵便局へ行った。局のホームページで確認したところ、日曜日の営業時間は「18時まで」となっている。

姫路郵便局は姫路城の近くにあり、駅から10分ぐらい歩くけれど、周りの商店を覗いたりしていると、あっと言う間についてしまう。

昨日は、途中、少し寄り道したが、それでも30分は掛かっていない。14時頃には郵便局の前に着いた。ところが、「ゆうゆう窓口」は既に閉まっていたのである。

慌てて、入口に表示されている営業時間を見たら、「コロナ禍のため4月15日より日祝の営業時間を短縮いたします」みたいなことが記されている。

いったい、いつの4月15日だろう? 昨年だろうか、一昨年だろうか? いずれにしたって、ホームページの営業時間を書き換えていないのは、どう考えてもおかしい。

しょうがないので、そのつもりはなかったのに、姫路城の辺りをぐるっと歩いてから駅の方へ戻った。まあ、姫路城を見るために歩いて来たのだと思えば良い。この頃は、いつも、そうやって諦めることにしている。無駄に腹を立てても疲れるだけである。

しかし、私はトルコで暮らしながら、たまに一時帰国すると、日本の郵便局ほど有難いものはないと思っていた。今はどうなっているか解らないけれど、ひと昔前のトルコの郵便局は酷かった。当時は、トルコの人たちも郵便局なんて信用していないから、ちょっとした書類を送る時も民間のカーゴを使っていたくらいだ。

2011年だったか、日本から郵便物を送ったという連絡があったのに、待てど暮らせど何も届かない。それで、こちらから区域の郵便局へ様子を覗いに行ったら、「えっ、貴方の住所は? はあ、イエニドアンのユヌスエムレ。それなら、その辺探してみて下さい」と幾つか区切られた棚の一つを指差した。

その乱雑に重ねられた郵便物の山を掻き分けて探すと、それほどの苦労もなく私宛ての封筒が見つかった。それを局の人に見せて、「これです」と言ったら、「ああそう、持って行って下さい」と本人確認もしなかった。

後日、聞いたところによると、あの頃の郵便局員は、棚からざっくりと郵便物を取り出して配達に出かける。棚の底まで片付けることは滅多にない。確実に片付くのは、年2回の棚卸の時だけである。そのため、クリスマスカードが夏になって届いたりしたらしい。

あれはもう改善されただろうか? その辺りは何とも言えないが、おそらくホームページの整備などは日本よりも進んでいるような気がする。というより、日本のデジタル化とやらが遅すぎるのかもしれない。

f:id:makoton1960:20220110144528j:plain

f:id:makoton1960:20220110144730j:plain