日本では、11月頃から飾られていたクリスマスツリーも12月25日を過ぎると片付けられてしまう。
国民の殆どがイスラム教徒のトルコでもクリスマスツリーを飾る風習はあったけれど、こちらは年が明けても暫くそのまま飾られていた。
上記のウイキペディアの記述によれば、欧米のキリスト教の国々でも、クリスマスツリーは年明けの1月6日まで飾って置く慣わしであるようだ。
クリスマスが終わるのは、1月6日の公現祭であり、この日に片付けることになっているという。
そういえば、イスタンブールのギリシャ正教徒のマリアさん宅で、クリスマスプレゼントをクリスマスツリーの下に置いて交換し合ったりするのは12月31日だった。
1月6日には「神現祭(公現祭)」が盛大に営まれ、コンスタンティノポリ総主教庁の聖ゲオルギオス大聖堂では、ミサの後、金閣湾に投げられた十字架を取りに行く「聖水式」が催される。
私も2016年の1月6日に、この聖水式を間近に見る機会に恵まれた。
イスタンブールの正教徒のクリスマスは、まさしく聖水式でクライマックスを迎えるかのようだった。
それなのに、何故、日本では25日が過ぎると、慌ただしくクリスマスツリーを片付けてしまうのだろう?
昨日、買い物に寄った西宮ガーデンにも、11月の末から大きなクリスマスツリーが飾られていたけれど、やはり既に片付けられていて、その代わりに正月を迎えるための門松が飾られていた。
どうやら、正月に備えてクリスマスツリーは片付けられてしまうらしい。
クリスマスセールも終わり、正月セールが始まっているから、商売のためにもクリスマスツリーは片付けなければならないようである。