昨日は夜勤明けに神戸空港まで歩いて時間調整し、10時開園の「神戸どうぶつ王国」を見て来た。
動物との「ふれあい共生」をキャッチフレーズにしている同園は、入場料が多少割高な設定になっているけれど、確かにカンガルーやカピバラ等の人に慣れた動物は頭を撫でたりして「ふれあい」が楽しめる。他の動物も非常に間近から見られるようになっていて、入場料の価値は充分にある。
また、この「ふれあい」の最中に事故が起きぬよう、多くの係員が配置されているため、入場料が割高になるのは当然じゃないかと思った。
ラクダに試乗できるアトラクションもあって、ここで待ち時間に、係員の方に色々訊いてみた。
気になっていたのはラクダの知能についてだが、「犬や馬並みに賢い」という回答が得られた。昔から、多くの地域で人々が乗ったり荷物を運んだりして利用してきたのだから、それほど間抜けな動物ではないと思っていたけれど、それが確認されて良かった。
ラクダは、天候が悪かったりすると、試乗のアトラクションを嫌がることもあるそうだ。この辺りにもラクダの賢さが感じられた。
人間に次いで最も知能の高い動物であるチンパンジーは、大人になると嫌がって芸をしなくなるらしい。そのため、サーカスなどで演じているのは全て子供のチンパンジーなのである。
人の命令には無条件で反応する犬よりも、ラクダの方がよっぽど賢いかもしれない。ラクダは、怒ったら人に唾を吐きかけたりするそうだが、これも何だか人間じみていて面白い。
係員によれば、ラクダの近縁種であるアルパカも唾を吐きかけることがあるという。いつだったか、「アルパカは馬鹿」なんていう記事を読んだけれど、係員はこれを即座に否定した。アルパカもかなり賢いらしい。
一方、人にとても懐いているように見えるカンガルーやカピバラは、係員の顔も判別できていなかったりして、あまり賢いわけじゃないそうである。
カピバラが人に懐いているのは、「多分、餌がもらえるからでしょう」というのが係員の見解だった。
こういった知識も得ることができて、昨日は非常に楽しかった。「神戸どうぶつ王国」には、一度ならず何度でも出かける価値があるのではないかと思う。