メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

トルコの朝食はオリーブとチーズ!

昨日は、夜勤明けに家で少し寝てから電車で姫路へ。駅前で自転車を借りると、一路姫路港を目指した。

何故、姫路港なのかと言えば、小豆島フェリーのターミナルで小豆島の特産品であるオリーブが土産物として売られていないかと思ったからだ。

トルコに居た頃は、高血圧対策で減塩していた期間を除いて、冷蔵庫にチーズとオリーブの買い置きがなかったことは滅多にない。朝食はそのチーズとオリーブで済ませたりしていた。

オリーブは塩漬けの黒いオリーブで、チーズと共に市場で買い求めていた。市場では様々な種類のオリーブが売られていたけれど、各種の黒いオリーブが緑色のオリーブよりも多いくらいだったのではないかと思う。

ところが日本では、何処でも緑色の方ばかりで、なかなか黒いオリーブが見つからない。神戸駅の「成城石井」にもなかった。

それから、『日本でオリーブと言えば小豆島じゃないか!』と思いついた。

しかし、日帰りならともかく、泊りがけで小豆島を観光するような経済的余裕は全くない。日帰りでは何しに行ったのか解らないまま終わってしまうだろう。

そこで、とりあえずフェリーのターミナルまで行けば、売店でオリーブを売っているかもしれないと考えたのである。

結果から申し上げると、ターミナルには土産物を売っている店すらなかった。かつては、近くに小豆島の特産品を売る店もあったそうだが、あまり流行らなかったので止めてしまったらしい。

残念だったが、出航する小豆島行きのフェリー「おりいぶ丸」を見れたのは良かった。

黒いオリーブも帰りに寄った姫路駅近くのカルディで見つかった。姫路港まで行ったのは出航する「おりいぶ丸」を見送るためだったということにしよう。

そして今日、朝食兼昼食に早速そのスペイン産の黒いオリーブを食べてみた。成城石井で買ってきたゴーダチーズも添えて、ほぼ「トルコの朝食」を再現したつもりだった。

ところがである。この黒いオリーブが情けなかった。塩分が控えめなのは良いけれど、油脂分も控えめで、トルコの美味しい黒オリーブにはほど遠い代物である。オリーブオイルを取った後のオリーブなんだろうか? 脱脂粉乳ならぬ「脱脂オリーブ」だったのか?(そういえば種もない。脱種?)

あれが「黒いオリーブ」だと思われたら、確かに緑の方を買いたくなってしまうに違いない。

トルコの黒オリーブは、表面が油光りするほど油脂分があり、オリーブの風味が豊かで実に美味しい。

先日、近所のイオンスーパーにトルコのオリーブオイルのブランド「Yonca」が並んでいるのを見て驚いた。あの「Yonca」のラベルはトルコで見慣れていたから、『これはオリーブオイルだな』とそのまま行き過ぎて、はっと立ち止まった。ここは日本である。

どうやら、イオンが「Yonca」と提携して輸入販売しているらしい。ついでに実の方も扱ってくれたらと思う。

他にもトルコには美味しい食材がたくさんある。今後、輸入を手掛ける企業も増えるだろうと期待したい。

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2015年11月・イスタンブールの市場に並ぶ黒いオリーブ