昨日、京都側から、ケーブルカーとロープウェイで比叡山に上がり、坂本側へ降りて、浜大津に出た。
延暦寺の根本中堂が改装中だったため、昨日の小旅行の目的は、比叡山よりも浜大津で「鮒寿司」を買い求めることになった。
「鮒寿司」は、24~5年前、大阪に居た頃、一度食べてみたけれど、強烈な風味を期待していたのにそうでもなかったことぐらいしか印象に残っていない。何処で購入したのかも良く覚えていない。お土産屋さんのような所だった記憶がある。いずれにせよ、それほど有名な店のものではなかったと思う。
昨日は、「元祖」と称される浜大津の坂本屋まで行って来た。まずは、店の佇まいに歴史を感じさせる趣があり、それだけでも来た甲斐があった。
その鮒寿司は、昨晩、久しぶりに日本酒を飲みながら食べてみたけれど、やはり強烈な風味は感じられなかった。普通に美味しいと思っただけである。少し「強烈」の期待値が高過ぎたのかもしれない。
それは、先日、三宮で購入したチーズも同様だった。期待したほど臭くはなかった。
匂いの強烈さで、「くさや」以上の食べ物は、未だかつて経験がない。スウェーデンの「シュールストレミング」というニシンの缶詰が凄いそうだから、あとはそれを試してみるぐらいしかないだろう。
しかし、「シュールストレミング」も鮒寿司のような「酸っぱい系」の匂いらしいので、案外、期待外れに終わる可能性もある。
「くさや」は、その匂いの種類からして異なるのではないだろうか? あれは全く食欲をそそるような匂いじゃない。本当に臭い。でも、食べると驚くほど美味しい。実に不思議な食べ物だと思う。