メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

綾部山の梅林

今日は姫路の少し先にある綾部山へ梅を見に行ってきた。

2月に行った岡本の梅林は、かつて「梅は岡本、桜は吉野」と歌われたそうだが、今再読中の「細雪」にも描かれている昭和13年の阪神大水害で梅林の殆どが土砂と共に流されてしまったという。そのため、現在の梅林はかなり規模が小さくなっていて、「吉野の桜」とは比べようもない。

綾部山の梅林はいつ頃からあるのか、その歴史は良く解らないが、確かに「西日本一」と称されるだけあって、規模も景観もなかなか見事だった。

隣接する「世界の梅公園」には、中国風の建物がいくつか見られるけれど、全て実際に中国の人たちによって建てられたそうである。その内の一棟「尋梅館」には梅に関する様々な資料が展示されているというものの、残念ながらコロナ騒ぎのため閉館中だった。

花見も奈良時代には中国から伝来した梅を愛でていたのが、平安時代以降、桜に代わったらしい。中国では今でも花と言えば、桜よりも梅であるという。多分、そういった歴史を踏まえて中国風の建物が建てられたのではないかと思う。

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