メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

カーリエ博物館~モスク / 教会で祈る(?)エルドアン大統領

アヤソフィアに続いて、再びモスクとして使用されることに決まったカーリエ博物館。当初、10月30日の金曜日に礼拝が始まると予告されていたものの、3日前の27日に、突然、期日不明のまま延期となっている。

昨日のミッリガゼテ紙の報道によれば、モスク化のために取り付けられていたミンベル(礼拝壇)や絨毯も既に取り外されているという。記事は「ユネスコの圧力による再博物館化の疑念」にも言及しているけれど、実情は未だ明らかになっていないらしい。

アヤソフィアもそうだが、モスクになってもフレスコ画等は開閉式のカーテンにより、礼拝時間中に隠されるだけで、一般観光客は従来通りフレスコ画を見ることができる。どういう事情があって延期されているのだろう?

以下のYouTubeの映像には、先月亡くなったマルカル・エサヤン氏の葬儀に参列したエルドアン大統領夫妻を始めとする要人たちの姿が見られる。

アルメニア正教の信徒だったエサヤン氏の葬儀は、もちろんアルメニア教会で執り行われている。

祈祷する司祭の前で首を垂れているエルドアン大統領夫妻の姿に意外なものを感じる人たちがいるかもしれないけれど、トルコでは特に驚くべき光景とは言えないと思う。


Erdoğan, Markar Esayan'ın Kumkapı Meryem Ana Patriklik Kilisesi'ndeki Cenaze Törenine Katıldı