昨日の夜勤明けは、京都駅から五条、そして東本願寺の辺りを歩いた。これで京都・奈良の見ておきたかった所は一通り回ったような気がする。
もともと観光名所など特に興味があるわけじゃない。それよりも当てのない街歩きが好きだ。
東本願寺は観光名所というより「信仰の場」としての印象が強い。神社仏閣は皆そうであるかもしれないが、本願寺は門徒の人口の多いことから一層強く感じられるのだろう。そのため、昨日のように静かな本願寺はちょっと寂しい。大勢の門徒で賑わっていた方が良さそうである。
静かで良かったのは、銀閣寺から哲学の道、そして嵐山の辺りではなかったかと思う。門前町も多少の賑わいがないと寂しい。当てのない街歩きならもっと賑やかな街の方が良い。だから、遺跡や博物館には余り興味がない。今でも信者が祈りを捧げに来る「生きた信仰の場」に、より味わい深いものを感じる。
イスタンブールの歴史的なモスクや教会が素晴らしいのは、死んだ遺跡ではなく、やはりそこが生きた信仰の場であるからだと思う。