メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

コロナによる攻撃は真珠湾より酷い?

トルコでは、エルドアン大統領が「コロナ後、トルコは中国に代わって世界の工場となる」みたいなことをぶち上げているらしい。トルコリラの下落が止まらないトルコで、こういった将来の期待でも語らなければ、世間が気分的に滅入ってしまうからだろう。

しかし、コロナ後に同様の期待を抱いているのはトルコばかりじゃないはずだ。そのために、米中の対立が激しさを増す中、米国寄りの姿勢を明らかにして、コロナに纏わる「中国叩き」に加担する。

最近、ロシアでは感染者が異常に増えているものの、死亡者は殆ど増えていないようである。感染者が増えているのは、検査数を増やしたためかもしれない。検査はどのくらい正確に行われているのか? ひょっとすると、感染者を多く見せて「中国叩き」に加わる魂胆なのではと疑ってみたりする。

トランプ大統領の「コロナによる攻撃は、真珠湾911よりも酷い」という発言にも驚かされる。米国はいずれの攻撃にも過酷な報復を行っているため、『今度も・・』と考えさせられてしまう。しかし、中国は遥かに手強い相手となるに違いない。

太平洋戦争が始まった頃、米国は日本の12倍に及ぶ生産力を備えていたという。当時、米国は日本に何の恐れも抱いていなかったと思われるものの、現在、米国は中国に対して恐れを抱き始めているかもしれない。20年もすれば、米中の力は確実に逆転するだろうから、米国には『今のうちに叩いておかなければ・・』という焦りがあってもおかしくない。これは却って、中国にとって恐ろしい状態じゃないだろうか? 追い詰められたと感じた獣は、それこそ死に物狂いで襲い掛かってくるからだ。