メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

トルコの初の国産自動車

今、トルコは「初の国産自動車」の話題で持ち切りらしい。これは、昨年の6月に設立された「TOGG(トルコ自動車合弁事業グループ)」が製造した電気自動車で、2022年より量産体制に入るそうだ。

しかし、ウイキペディアのトルコ語版「Vikipedi」のページを見ると、設計はイタリアのピニンファリーナ社で、プロトタイプの製作もイタリアで行われたと記されている。果たして、これが「初の国産」と言えるのかどうかちょっと良く解らない。

この「国産自動車」の話題は数年前からあって、「国家的な事業」という雰囲気だった。量産を開始する工場は、トルコ軍の敷地内に建設されるというから、やはり国の後押しによって成り立つ事業であるようだ。

フランスのルノー国営企業なのだから、これが問題とは言えないかもしれないけれど、どうもトルコは民間の力が弱いように思えてならない。

ところで、トルコではウイキペディア(トルコ語ではVikipedi)が禁止されていて、最近、最高裁判所がこの禁止を違憲と判決したことが報じられていた。とはいえ、上述の「国産自動車」の情報もそうだが、「Vikipedi」のページには、トルコ語で新しい情報がぞくぞくと加筆されている。かつての「YouTube」等々の禁止も、簡単な抜け道でアクセスが可能となる「ざる法」だった。おそらく、「Vikipedi」も同様だろう。

なんだかさっぱり解らないが、この辺りがトルコらしいと言えば、トルコらしいのかもしれない。


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