メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

それぞれの立場に相応しい服装

作業着を派手に汚してしまうのは、作業の手際が悪い証しでもあるから、もちろん自慢にはならない。
また、日本の場合、製造や建設等の現場に作業着で入るのは、かなり一般的になっているものの、職種や場所によっては、スーツにネクタイが当たり前だったりする。つまり、それぞれの立場に相応しい服装があるということじゃないかと思う。
ひと頃、ウルグアイの大統領の質素な服装が持て囃されていたけれど、政治家の評価が、“質素な生活”で高まってしまうのは、適切であるのかどうか良く解らない。それに、あれではちょっと、みすぼらし過ぎるようにも思えた。
トルコでは、左派の野党CHPのクルチダルオウル党首が、ランニングシャツ姿で夫人と食卓についている写真が公開されて話題になっていたようである。
しかし、トルコのような右肩上がりの社会で、与党AKPを支持する大半の人々にとって、ランニングシャツ姿は、それこそ“みすぼらしい”だけだったかもしれない。