メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

もう9月になってしまった

世の中、悪いことの後には必ず良いことがあると思っているけれど、実際はそんなに巧い巡り合わせばかりじゃない。トルコからも「リラ下落」の後、なかなか良いニュースが伝わって来ない。

しかし、最近、インターネットで通話したトルコの友人ふたりの話を聞く限り、トルコの人たちは相変わらず意気軒高で、あまり暗い雰囲気にはなっていない。

また、通話したふたりの友人は、元来左派で、かつてはエルドアン大統領とAKPを激しく非難していたのに、今や反米意識が高まっている所為か、エルドアン政権にも結構理解を示すような論調に変わってきている。米国の攻勢は、トルコを一つにまとめる役割を果たしているかもしれない。

とはいえ、エルドアン政権が、国民の支持を背景に、米国への敵対姿勢を強めるとも思えない。強気な発言と共に地道な外交交渉も続けているようである。

交渉の要点は、おそらくPKKとギュレン教団に対するものではないかと思われるものの、シリアでアサド政権が盛り返して情勢が変化したため、米国はもうそれほどクルド国家の建設には拘っていないという説も聞かれる。

一方、ギュレン教団に関しては、あまり進展が見られず膠着した状態が続いているらしい。なにより、日本の報道では、未だにギュレン教団が話題になっていないところが、その状態を物語っていると思う。

2017年7月27日(木)

merhaba-ajansi.hatenablog.com