2017年7月15日(土)
クーデター事件から既に2年が過ぎた。しかし、事件を企てたギュレン教団の摘発は、まだ半ばの段階であるという。軍部や司法、警察機構ではかなり進んでいるものの、教団の関係者と目される政治家の追及などは余り捗っていないらしい。
例えば、教育機関に大量の教団関係者を送り込んだ張本人とも言われるヒュセイン・チェリック元教育相は、どうなったのだろう? 他にも、AKP党内には、未だに教団の関係者が残っているのではないかという説もある。
元軍人であり、自身も教団の陰謀と思われているエルゲネコン事件で逮捕された経験を持つエロルミュテルジムレル氏によれば、徹底的に摘発しようとしているエルドアン大統領の周囲には、摘発が殆ど終わったかのように報告して、大統領を騙そうとしている連中がいるそうだ。
一方、議院内閣制から大統領制に移行して、いよいよAKP党内の摘発が始まるのではないかと論じる人たちもいる。そのため、AKP生え抜きのメンバーではないスレイマン・ソイル内務相が留任したのだという。↓
2016年9月3日(土)
確かに、新しい閣僚の中で、元からAKPのメンバーだったと言えるのは、チャヴシュオウル外務相、そして、財務相に抜擢されたエルドアン大統領の娘婿アルバイラク前エネルギー相ぐらいのようである。↓
2015年11月27日(金)
また、チャヴシュオウル外務相は、AKPの創設メンバーであるけれど、イスラム的な傾向は余り感じられない人物なので、教団との接触も殆どなかったと考えられるかもしれない。
なにより、国防相にアカル参謀総長が任命されたのは、教団摘発への揺るぎない姿勢を示すのものであると指摘する人もいる。さて、今後の展開はどうなることだろう?