メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

人材派遣業

夜の10時半頃、午後のシフトで働いていた就学生たちを吉塚駅前に送り届けると、そこに午前のシフトで働いていた就学生の面々が姿を見せていたりする。彼らは、別の食品会社の送迎バスに乗り込み、お弁当を作る工場で朝まで働くそうだ。

午前のシフトを終えた就学生は、日本語学校へ行くことになっている。出席を怠ると、就学生ビザを抹消されてしまうらしい。そのため、どんなに疲れていても、日本語学校には必ず行くという。

これはなかなかハードな日程である。いったい、いつ寝ているのか心配になるくらいだ。

しかし、就学生の方も、私に「貴方は何時まで働きますか?」と訊いて、私の体調を気遣ってくれる。「そんなに働いて、お金たくさんもらいますね?」なんて、私の給与まで心配してくれる就学生もいる。

そのたびに、「人材派遣なんて、日本ではそれほど儲かる仕事じゃありません。そんなに儲かったら、働いている皆さんに申し訳ないでしょう?」などと説明しているけれど、彼らがこんなややこしい日本語を理解しているかどうかは解らない。

実際、かなり大規模にやらなければ、人材派遣の収益など高が知れているのではないかと思う。また、日本では、この業種に対する社会的なイメージも余り芳しいものではない。

ところが、たとえば、イスタンブールのエキストラ配給会社なども“人材派遣業”には違いないが、半分以上ピンハネして結構儲かっているうえ、社会的なイメージが悪いわけでもなさそうだ。少なくとも、彼らは大威張りで仕事している。

就学生の国々も、同じような状況だろうか? 人材派遣が儲かってしまうのでは、その社会の発展はないように思えるが・・・。