メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

映画やテレビの業界

最近は、以下のような例外も多くなってきたのではないかと思われるが、映画やテレビドラマ等の制作に携わるスタッフは、やはり、その殆どがエルドアン大統領を激しく嫌う左派じゃないだろうか。↓
とはいえ、もともとそういう傾向の人たちが、この業界を目指すのかもしれないけれど、面倒くさいから周囲に合わせているだけの人がいたとしても不思議ではない。
例えば、エキストラで集められた人たちの中には、普通に保守的なエルドアン支持者もかなりいる。しかし、彼らもスタッフの傾向は解っているから、わざわざエルドアン支持を表明したりしない。そんな話は、休憩時間に、顔見知りのエキストラの間でしかしないようである。
また、うちの近所の保守的な人たちも、「マコト、お前の出ているドラマ観たぞ」などと喜んでくれたりして、結構、マメに色んなテレビドラマを観ている。

もちろん、制作している業界に、どういう傾向があるのか、その辺りも充分承知している。それで、「あの連中、どうせエルドアンの悪口ばかり言ってんだろう?」とか論ったりするものの、「だから、あんなテレビドラマは観ない」なんてことにはならない。
社会の両極化が叫ばれたりしているけれど、騒いでいるのは、ごく一部の人々であるような気もする。
とても信心深い友人が、酒の種類や提供の仕方については良く知っていたので驚いたら、若い頃、レストランで働いている時に覚えたそうだ。
イスタンブールのレストランやバーで、ギャルソンなどの仕事をしている人たちには、地方から出て来た保守的な人も少なくない。彼らは、ラマダンに断食しながら、お客さんには、にこやかにサービスしていたりする。
トルコは、近年になって、急速に都市化が進んだ。社会の様相も大きく変わって来たのではないかと思う。