メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

また冷戦の時代を迎えるのか?

今日(1月13日)のサバー紙のコラムで、メフメット・バルラス氏は、トランプ次期大統領が、アメリカの諜報機関等を制御できなければ、世界は再び冷戦の時代を迎えるかもしれないと述べている。
ティラーソン国務長官候補の公聴会では、民主党のみならず、共和党の一部もロシアをソビエトと同一視していることが窺えたという。
そして、冷戦になった場合、アメリカは同盟国に対して、より厳しい忠誠を求めてくるため、トルコもロシアとの友好どころではなくなると分析していた。
おそらく、そういう状況になれば、トルコはアメリカ側につく以外、他に選択肢もないだろう。
一方で、諜報機関が暗躍して、軍事的な対立を煽るような時代は、もう終わるはずだという見方を示す識者もいる。
どうなるのか、私には全く解らないが、ロシアとの友好を謳っていたトランプ氏側も微妙に態度を変えてきているらしい。
しかし、商売人のトランプ氏が、『ロシアとも仲良くビジネスして、金儲けできれば、皆がハッピーだ』ぐらいの単純な思考で、友好を謳っただけだとしても、冷戦を望む人たちよりは、よっぽど“ノーマルな賢者”ではないかと思えてしまう。