メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

本番は11月?

11月になり、7月15日のクーデター事件から3ヶ月半が過ぎた。非常事態宣言中とはいえ、毎日、当たり前な日常が繰り返され、街の雰囲気も平穏そのものである。

しかし、「第2のクーデターが11月に起こる」といった風説が随分前から流されていて、政治的な緊張は、まだ続いているようだ。「7月のは予行演習、本番は11月」などと物騒なことを言う人たちもいる。

11月本番説によれば、「7月の予行で、国民の激しい抵抗が解ったから、もっと大きな仕掛けを用意している」らしいが、あれ以上の仕掛けで来られたら堪ったものではないだろう。

国家の機構内に入り込んでいたギュレン教団のメンバーは、既に相当排除されているはずだから、それほどの力は、もう残っていないと信じたいところだ。

風説は、力を誇示したい教団が流しているという説もある。さもなければ、「賞味期限切れ」と見做され、アメリカは、尊師をトルコへ送還してしまうからだと言う。

尊師が送還されて、真相の究明が進めば、まるで呪いを掛けられたようになっているメンバーの中からも、目を覚ます人たちが現れるかもしれない。恐ろしい本番のシナリオではなく、こちらの仮説が実現されるように祈りたい。