メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

イスタンブールはもう秋・・・

イスタンブールは、昨日少し涼しくなったかなと思っていたら、今日はもう寒いと感じるほどの陽気である。盛夏が戻って来たような暑さだった週末から、急に冷え込んでしまった。

この時期、気温が下降線を辿るのは当たり前だが、トルコの経済はそうならないように祈りたい。

しかし、2013年以来、忌まわしい事件が相次ぎ、トルコ政府の支出は劇的に増えていると思う。ISに対するシリア越境作戦も相当な軍事費を必要としたはずだ。

アメリカは、トルコにIS掃討を肩代わりさせて、自国の負担から救われると共に、トルコを経済的に追い詰めようとしている」と分析する識者もいる。この状態で、トルコが健全な財政を維持するのは至難の業だろう。

今後、様々な公共料金の値上げであるとか、消費税率のアップが図られたとしても不思議ではない。嗜好品の18%から、一般の8%に下げられていた菓子類の税率を元に戻すぐらいは簡単に行えるのではないか。

糖質制限で全く菓子類を購入していない私は、例えば25%になったとしても構わないけれど、財政の厳しさを承知している人々からも、18%に戻るだけなら、それほど反発の声は上がらないような気がする。

「軍事費を削減しろ」などという主張も殆ど見られない。日本の政策担当者が聞いたら、羨ましくて涙を流すかもしれない。