メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

私の友人家族のもとを訪れたエルドアン大統領

11年前、マルマライの工事現場で知り合ったオカンとは、この5~6年の間、フェイスブックだけで繋がっているような状態になってしまったが、昨日、そのフェイスブックを見ていたら、オカンとエルドアン大統領が並んで立っている写真がシェアされていた。
『おっ、凄いなあ』と驚きながら、何も考えずに「いいね」を押して、他の写真も見たところ、どうやらエルドアン大統領がオカンの家族を訪問したようである。2010年頃に、一度だけ会ったことのあるオカンの奥さんも写っていた。
しかし、落ち着いて良く考えると、何事もないのにエルドアン大統領がオカンの家を訪れるわけがない。『まさか?』と思ってニュースを検索したら、「エルドアン大統領、7月15日の殉死者の家族を訪問」という動画が出て来た。
その映像にオカンの姿はなかったが、エルドアン大統領に何か説明しているオカンの声(多分)は聴こえた。兄弟のヴォルカンは、クーデター事件で手の指を失ったらしい。
オカンが結婚する前、私たちは、数か月の間、弟のエルカンも含めて3人でアパートをシェアしていたことがある。『エルカンはどうしただろう?』と心配になったが、彼も無事だった。ギョカンというもう一人の兄弟が殉死を遂げたのである。
ヴォルカンとギョカンにも、一度ぐらい会っていたような気もするが、確かな記憶はない。ヴォルカンの健康とギョカンの冥福を祈るばかりである。
オカンは、非常に責任感の強い男だ。まだ話を聞いていないが、兄弟揃って、クーデターに立ち向かったのでないかと思う。オカンも負傷していたかもしれない。
勇敢な友人たちに恵まれて私まで誇らしい気持ちになった。

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