メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

クーデターの企てとロシア機撃墜?

(7月17日)

トルコ政府の発表によれば、クーデターを企てたのは、軍の内部に巣食っていたフェトフッラー・ギュレン教団系の一派であるという。その為、ペンシルバニア州に居住しているフェトフッラー・ギュレン師の送還を、米国政府に強く求めていくそうだ。

こういった“フェトフッラー・ギュレン陰謀説”は、AKP政権を支持していない人たちの間からも出て来ている。イルケル・バシュブー元参謀総長もその一人である。

ヴァタン(祖国)党指導者のドウ・ペリンチェク氏に至っては、「アメリカの意向を受けたフェトフッラー・ギュレン教団の陰謀」とほぼ断定的に語っていた。

ドウ・ペリンチェク氏は、非常にラディカルな左派アタテュルク主義者であり、軍部にも近い人物として知られている。

記者会見でのペリンチェク氏の発言の中には、ちょっと驚くような指摘があった。今回クーデターを企てたギュレン教団系の一派が、昨年11月のロシア機撃墜も実行したと言うのである。

トルコとロシアの良好な関係を好まないアメリカのさしがねと決めつけていたけれど、昔から徹底的に反米を貫いて来たペリンチェク氏が、何を根拠にそう断定しているのかは未だ良く解らない。

また、政府とバシュブー元参謀総長、ペリンチェク氏の見解には、他にも共通している点がみられる。クーデターの企ては、あくまでもギュレン教団系一派の陰謀に過ぎないとして、皆、それぞれに軍部の立場を擁護しているのだ。

「クーデターは軍部に対して企てられ、国民の抵抗もあったが、結局、クーデターを制圧したのは軍部である」とペリンチェク氏は論じていた。

*写真アルバム「7月16日のイスタンブール
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