メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

動物たちの反乱!:日本のクマと韓国のイノシシ/トルコのカモメ?

先週の金曜日、カドゥキョイで、カモメがゴミ集積所の周りに群がっているのを見た。7~8羽は集まっていたんじゃないかと思う。
カモメは「カラスの天敵」と言われ、カモメの多いイスタンブールでは、さすがのカラスも小さくなっているけれど、代わりにカモメが集積所のゴミを食い散らかしている。カモメも相当な悪食である。
トルコの人たちは、野良猫ばかりじゃなくて、野良犬にも鳩にもカモメにも優しいから、カモメたちは人を恐れる様子もなくゴミを漁り、駐車中の車の上でふんぞり返っていた。
まあ、7~8羽だから良かったものの、あれが70~80羽だったら恐ろしい。それこそ、「ヒッチコックの鳥」になってしまう。
日本では、ツキノワグマの生態に変化が見られ、冬眠しなくなったり、肉食の傾向が増えたり、挙句の果てには、平気で人を襲うようになったりしている。
各々の遺伝子情報に、なんらかの異常が発生し、突然、攻撃性に目覚めた動物たちが人類へ襲い掛かる・・・なんて、何処かでそんな映画を観たような気もする。
しかし、昨日は、韓国のKBSニュースも、ソウルの近郊都市で、市街地の食堂にイノシシが乱入して暴れ回った事件を伝えていた。日本のクマに続いて、韓国ではイノシシの乱か? これでは何だか嫌な予感がしてくる。
そのため、「韓国でもクマに襲われる事件は起きているのか?」と思って、ちょっと調べてみたところ、どうやら韓国にヒグマは生息しておらず、ツキノワグマ絶滅危惧種に数えられているようだ。
ウィキペディアの韓国語版でツキノワグマの項を見ると、ロシアから連れて来たツキノワグマを山野に放して、種の復元に努めているという。既に絶滅寸前といった段階なのだろう。
それから、どうでも良いけれど、このウィキペディアの韓国語版では、ツキノワグマが絶滅の危機に瀕した原因として、日本統治時代の「害獣駆除」と「棲息地の破壊」をあげていた。
まったく、なんでも日本の所為にしなければ気が済まないらしい。
李朝時代は、ソウル近郊の山にもトラが生息していたのに、日本人が全て殺してしまった」という話も聞いたことがある。トラがうろうろしていたら、危なくてハイキングも楽しめなくなっていたと思うが・・・
最近、日本では凶暴化したツキノワグマの捕獲に乗り出しているようだから、捕獲した「凶暴なツキノワグマ」を種の復元のため、韓国の山野へ放してあげると良いかもしれない。

f:id:makoton1960:20191006125821j:plain

f:id:makoton1960:20191006125842j:plain