メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

近隣の出来事

私が一時帰国で留守にしていた間、街の近隣で起きた最も大きな出来事は、あの廃品回収屋さんが移転してしまったことじゃないかと思う。

なんでも以前より、地主から立ち退きを迫られていたらしい。地主にしてみれば、跡地にもっと高収入が得られるマンションでも建設したいところだろう。イエニドアンの街では、今やそこらじゅうに、鉄筋数階建てのマンションが建ち始めている。

いずれにせよ、いつも立ち寄らせてもらっていた廃品回収屋さんの建屋が、いきなり更地になってしまったのには驚いた。

しかし、家電修理屋さんに訊いたら、近くへ移転しただけだと言うので、昨日、早速訪ねて来た。歩いて15分ぐらいの所である。

移転先は、屋根のない更地をトタン板で覆って、事務所用のコンテナを置いただけの粗末なものだが、これから追々、一部に屋根を付けたりして行くに違いない。

昨日も、入り口に防犯カメラを取り付けるなど、着々と整備を進めている。元御近所のスーパー“エルジエス2”の店主、ハジュ(巡礼者)ことムスタファ青年らも手伝いに駆けつけていて、なかなか楽しそうにやっていた。

ムスタファ青年は、原理主義者を気取って、顎鬚を蓄えたり、車の後ろ窓にコーランの文句を書き込んだりしているため、ハジュ(巡礼者)などと嘲笑気味に呼ばれているけれど、至って気持ちの良い青年である。

未だメッカへの巡礼は果たしていないものの、先達て、ウムレという小巡礼でメッカを訪れて来たそうだ。これも近隣では比較的大きなニュースだったかもしれない。

 

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