メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

移民管理局

昨日、一昨日とあちこち出歩いていたのは、滞在許可の延長に必要となる書類等を集めるためだった。健康保険とか銀行の残高証明書とか色々ある。
書類を揃えてから延長の手続きは、昨年の1月まで、最寄りの警察署で行うことになっていたけれど、その後、“移民管理局”というのが新設されて、大分システムが変わった。
新しいシステムは、インターネットから申請した上で、その申請書をアウトプットして、他の書類と共に“移民管理局”へ郵送すれば良く、警察署まで足を運ばなくても済むという触れ込みだった。
しかし、インターネットでは、旧来の警察署の「外国人滞在許可」のページも暫くそのままになっていたので、私がこのシステムの変更内容に気が付いたのは、今年になってからだった。
また、新しい移民管理局のウエブサイトには、まだ全ての情報が網羅されているわけじゃなくて、いくつか不備な点が残されているように感じた。
これは私のミスかも知れないが、一昨日、インターネットから申請を行ったところ、「申請は成功しました。貴方の申請番号は・・」と表示されたので、申請番号だけ控えて、パソコンを閉じ、昨日、またそのページに戻ろうとしたら、どういうわけか戻れなくなっていた。これでは、申請書をアウトプットすることも出来ない。
慌てて移民管理局に電話すると、「申請した時点で直ぐにアウトプットしなければならないんです。もう他に方法がないので、ここまで来てください。アウトプットした申請書を渡しますよ」という返答だった。
それで昨日、アクサライの先にある移民管理局まで行って来たが、帰って来てから考えてみると、必要書類の詳細な内容が記されているページにも戻れなくなっていたのである。
そのため、今日もまた移民管理局へ出かけて、一応揃えてあった必要書類の確認までしてもらった後、それを規定通り、郵便局から発送して無事に手続きを終えることができた。
さて、この“移民管理局”だけれど、これが新設されたのは、おそらく「増え続けるシリア難民に対応する」といった目的もあるのではないかと思う。
一昨日の自爆テロ事件の報道によれば、実行犯はシリア難民としてトルコへ入国、その際に“移民管理局”が指紋を採取してあったお陰で身元が割れたようである。
私たちは指紋など取られていないため、どうやらシリア難民等とその他の滞在者は、歴然と区別されているらしい。
しかし、シリア難民の人たちの中から、前もって“テロリスト”を区別することは極めて難しいだろう。全く厄介なことになってしまった。
今日、移民管理局を後にすると、最初は郵便局を探すつもりで歩き始め、結局、シルケジまで歩いてしまった。途中、グランドバザールとエジプシャンバザールも通過したけれど、バザール入り口の警備はいつもと変わっておらず、特別厳しくなっているわけでもなかった。
テロの目的は社会的な混乱を引き起こすことに相違ないから、妙に物々しくなるより、こうして平常を保った方が良いのかもしれない。トルコの人たちは、そういった機微も以前から弁えているような気がする。
自爆テロにしても、志願者が次から次へ現れて、いくらでも犯せるようなものじゃないだろう。早急に、テロ組織が壊滅され、事態が収束へ向かうように祈りたい。

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