メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

金角湾

 早めに聖堂を後にして、金角湾の海際に出たら、儀式のためのステージを未だ準備している最中で、辺りには警備の警察官と数人のマスコミ関係者が来ているだけだった。
今日は、気温も10℃ぐらいまで上がり、雪は跡形もなく解けていたけれど、場合によっては、雪がちらつく中でも儀式は行われるらしい。ロシアでは、凍った湖に穴を開けて、そこで聖水式を行うという。
また、金角湾の水は、昔に比べれば大分きれいになったそうだが、それでもかなり濁っていて、ドブ臭い匂いまで放っている。飛び込むのは相当な勇気が必要に違いない。
しかし、聖水式で、十字架が投げ込まれることにより、ここの水も成聖されて“聖水”になるのだろうか? あまり有難い“聖水”ではないような気がする。
結局、2時間近く、この海際で警察の人たちと雑談しながら、儀式が始まるのを待ったけれど、確かに早く来ていて良かったかもしれない。ミサが終わり、聖堂から、バルソロメオス総主教を始めとする聖職者の方々がいらっしゃって、ステージへ上がる頃には、もの凄い人だかりになっていた。
海に飛び込んで、十字架を取りに行く猛者たちは、沖合の船の上で、30分ぐらい前から準備していた。まあ、雪が降っていなくて良かったと思う。 

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