メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

イシュケンベ(牛の胃袋)のスープ

先週、豚肉のソーセージとベーコンを買いにドラップデレまで行って、ついでに有名な老舗“アピック”で「イシュケンベ・スープ(牛の胃袋のスープ)」を食べるつもりでいたら、閉店していたので驚いた。もう3年ぐらい経つらしい。
飲んだ後に食べると二日酔いを防ぐと言われているため、イシュケンベの専門店は、酔客が訪れる深夜に混み合うそうだ。老舗の“アピック”には、ベイオウル辺りで飲んでから訪れる芸能人も多く、「深夜の時間帯に行けば会えるかもしれない」なんて聞いていたけれど、そういう機会を試してみる前に閉店してしまった。
ドラップデレは交通の便が悪く、私は結局2~3回、昼の時間帯に歩いて行き、イシュケンベを食べて来ただけである。多分、芸能人らは、夜、飲んでから車で来ていたのだろう。
有名なイシュケンベの専門店は、大概、繁華街から少し外れた大通り沿いに店を構えていたりする。そういう場所なら、路上駐車のスペースが確保できるためらしい。
だから、深夜にイシュケンベ屋の近くでアルコール検問やれば、一網打尽だったはずなのに、何故やらなかったのだろう? 私は警察とイシュケンベ屋が癒着しているのではないかと疑ったりしたが、そもそもアルコールの検問なんて、以前は余り熱心にやっていなかったようである。
それが最近は、かなり真面目にやっているという。アピックの閉店もその辺に要因があったかもしれない。あそこは車がなければ、往来がとても不便だ。
さて、昨日(23日)の昼、金角湾まで行って食べたのは、このイシュケンベだった。つまり、ドラップデレの仇を金角湾で取ったのである。
金角湾に掛かるアタテュルク橋のたもとにある“バラット・イシュケンベ”、ここも老舗の有名店で、やはり繁華街から外れた大通り沿いにあるが、ドラップデレほど不便ではない。金角湾の地下鉄駅から、歩いて5分ぐらいだったと思う。イシュケンベは熱々でとても美味かった。

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