メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

上野のカプセル・ホテル“ダンディ”

羽田に到着した21日の日曜日は、もう遅かったので、母と姉が暮らす神奈川県相模原市の家まで行かずに、上野のカプセル・ホテル“ダンディ”で一泊した。
ここは、サウナに露天風呂も付いていて、なかなか楽しめる。食堂のメニューも結構豊富である。
私は、多分94年の今頃、初めてこのダンディを利用したんじゃないかと思う。
3年暮らしたトルコから引き上げて来て、川崎の産廃屋で働き始めたのが94年の夏だった。そして、その冬、多分、私と前後して、トルコから帰国した友人が、御徒町に“トルコ風居酒屋”というのを開店させたので、この店で夜遅くまで飲んだ末、カプセル・ホテルに転がり込んだと記憶している。

その後、95年~98年にかけて、大阪で暮らしていた頃も、東京に出てくれば、よくダンディに泊まった。98年以降、トルコに復帰してからは、一時帰国の際に、度々利用して来た。もう20年来の定宿と言って良いかもしれない。
その所為か、ここでサウナに入ってからビールを飲んで寝ると、とてもゆったりした気分になる。
和風の旅館もそうだけれど、浴衣のまま飲めて、そのまま直ぐ床につけるところが心地よい。高い金払って“ホテル”に泊まっても、こういう風にゆったり寛ぐことは出来ないだろう。
また、カプセル・ホテルの場合、一人で宿泊している人が多いため、ダンディでは、食堂も大画面のテレビを向いた一人席を多くしてある。客の殆どは、黙ってテレビを見ながら、ひたすら飲み、そして食う。その中で、自分も黙ってビールや酒を飲む。この孤独感が堪らなく素晴らしい。雑踏の中の孤独は、都市生活の醍醐味の一つじゃないかと思ったりする。

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